バレーボールでいうディグとは、わかりやすく言うと「相手のスパイクを受けて、攻撃に繋げるプレー」です。
この記事では、ディグの基本的な意味やテクニック、練習方法、そして試合での役割を深堀りして詳しく解説します。
ちょっと聞き慣れない専門用語【ディグ】ですが、今のうちにきちんとした知識を身に付けておけばオッケーです。
ディグの魅力や、世界トップ選手たちの技術も紹介しますので、最後までお楽しみください!
バレーで出てくるディグとは?今さら聞けないバレー用語を知っておこう
バレーボールにおける「ディグ」とは、相手のスパイクやアタックを受け止める守備プレーのことを指します。
相手のサーブではなくて、スパイクというのがミソです。
それでは、以下の内容で詳しく見ていきましょう。
- ディグの定義と役割
- レセプションとの違い
- ディグが試合に与える影響
特に、低い姿勢でボールをすくい上げるように受ける動作が「ディグ」と呼ばれます。
① ディグの定義と役割
ディグは、試合中に相手から放たれる強力なスパイクや攻撃を防ぐための守備の要です。
一般的なレシーブとは違って、速く、低い位置に飛んでくるボールを拾うプレーのことを指します。
元々「ディグ」という言葉は英語の「dig(掘る)」が由来です。
まさに地面近くのボールを拾い上げるプレーが「掘る」動作を表現しているのですね。
ディグとは、相手の攻撃を防いで味方の攻撃に繋げるためにボールをコントロールし、チームにリズムをもたらすプレーなのです。
② レセプションとの違い
上記でお伝えした通り、ディグは、サーブを受ける「レセプション」や「レシーブ」とは役割が異なります。
レセプションは比較的緩やかなボールを安定して返すプレーのことを言いますが、ディグは相手の力強い攻撃に対して瞬発的に反応し、ボールをすくい上げるプレーです。
ボールをすくい上げる→救い、チームの士気を上げる、とも言えますね!
これでディグとレセプション、レシーブとの違いが理解できましたね。
③ ディグが試合に与える影響
ディグの成功は、試合の流れを大きく左右します。
特に、相手の得点となる可能性が高い強烈なスパイクを拾うことで相手の得点機会を防ぎ、自チームの攻撃に繋げることができます。
相手の1点を0点とし、自分のチームが1点を奪うことができれば、実質「2点差」と言ってもよいほどディグは重要なんです。
また、観客を熱狂させる華麗で派手なディグは、モーレツに試合を盛り上げることができます。
ディグのテクニックと練習方法
ディグを成功させるには、正しいテクニックと日々の練習が欠かせません。
以下、ディグの基本練習など詳しく見ていきます。どうしてもディグが上手くいかないプレーヤーのために参考となる動画も紹介します。
- ディグ基本姿勢とスプリットステップ
- 面作りの重要性
- 連携プレーでのディグのポイント
- ディグの成功率を上げるためのコツ
① ディグの基本姿勢とスプリットステップ
ディグの基本は、安定した姿勢と素早い反応です。
膝を曲げて重心を低く保ち、足を肩幅程度に開いて構えます。スプリットステップと呼ばれる軽いジャンプを行い、ボールに素早く対応できる準備をします。
このスプリットステップは、相手のスパイク動作に合わせて行うのがポイントです。タイミングが合えば、瞬時に移動が可能になります。
② 面作りの重要性
ボールを確実に拾うためには、腕をしっかり伸ばして「面」を作ることが重要です。
この「面」が正確にボールを受け止めるための鍵となります。面がずれると、ボールが予期しない方向に飛んでいくことがあります。
練習では、ペアで向かい合い、ボールを軽く打ち合いながら面を維持する練習を繰り返すと効果的です。
③ 連携プレーでのディグのポイント
ディグは個人技術だけでなく、チームとの連携も必要です。
特に、ブロックとの連携が重要で、ブロックがボールの進行方向を制限してくれることで、ディグの範囲が限定され、プレーしやすくなります。
ブロッカーの位置を常に確認し、スパイクが飛んでくるコースを予測する能力が求められます。
④ 成功率を上げるためのコツ
ディグの成功率を上げるには、次のポイントを意識しましょう。
- 視線をボールから離さない:常にボールを見続けることで、予測が立てやすくなります。
- 腕を振らない:ボールの勢いを利用して受けるのがポイントです。
- 高さを意識する:無理に正確な位置に返そうとせず、セッターが扱いやすい高さにボールを上げましょう。
- ボールの速さによって微調整する:練習でミスをしながらも、「次はこうやろう」とか考えながら体で覚えていく。
なかなかディグが上達しないのであれば、ぜひ動画を参考に練習してみてください。
ディグの魅力と戦術的役割
試合の中でディグは単なる守備ではなく、当然ですが攻撃の起点にもなります。
ここではディグの魅力と戦術的役割を動画を交えて見ていきましょう。
- ディグが攻撃の起点となる理由
- フォーメーションでのディグの位置づけ
- 世界トッププレイヤーのディグ技術
① ディグが攻撃の起点となる理由
ディグは、ボールを拾うだけでなく、次の攻撃を展開する準備をする役割を果たします。特に、セッターが扱いやすい位置にボールを返すことで、スムーズな攻撃に繋げることができます。
② フォーメーションでのディグの位置づけ
チームのフォーメーションの中で、ディグが得意なプレーヤー(リベロ)は特に守備力が求められるポジションに配置されます。
状況に応じて、相手のスパイクコースを予測し、最適なポジショニングを取ることが大切です。
もっと言えば、味方のブロックの位置、相手のスパイクの角度等、瞬時に判断してポジショニングを取るということです。
③ 世界トッププレイヤーのディグ技術
世界のトッププレイヤーのディグは、卓越した技術とスピードを兼ね備えています。
更にはモーレツに速いスパイクに反応する反射神経、そして「ここにボールが飛んでくるだろうな」という予測と判断力も必要です。
オリンピックや国際大会でのプレーは、ディグの極致を見る絶好の機会ですよ。動画を参考にしながら技術を学ぶのも上達への近道です。
世界No.1リベロと言われる山本智大選手のディグは鳥肌モンなので、ぜひ下記の動画をチェックしてみてください。
山本智大選手のディグはめっちゃエグいですね!
まとめ:バレーのディグとは「相手の得点を防ぎ味方の得点に直結するスーパープレー」
バレーボールにおける「ディグ」は、試合で非常に重要な守備技術であり、相手の攻撃を防ぎながら自チームの攻撃につなげるプレーです。
ディグは、レセプションとは異なる役割を持ち、特にスパイクレシーブにおいてその真価を発揮します。
基本姿勢やスプリットステップ、面作りなどの技術が重要で、チームとの連携も欠かせません。
また、ディグを成功させることで試合の流れを変え、攻撃の起点として機能する場面も多く見られます。
本記事でディグの知識を付けて、バレーボール仲間に説明できるようになれば嬉しいです。