サッカーの背番号には、それぞれ特別な意味や役割があります。
1番から11番までは伝統的にポジションごとに割り振られており、エースナンバーとして有名な「10番」や、ストライカーの象徴である「9番」など、番号ごとに特徴があります。
最近では、選手が自由に番号を選ぶことも増えていますが、背番号の意味は歴史的な背景があるのです。
さらに、1~11番以外の番号にも興味深いエピソードが多く、サポーターを象徴する「12番」や、伝説的な選手がつけた「14番」など、サッカー観戦をより楽しむためのネタが詰まっています。
本記事では、各背番号の意味や役割、歴史的な名選手との関係について詳しく解説していきます。
サッカー観戦をより深く楽しむために、ぜひ最後までお読みくださいね。
サッカーの背番号の意味を一覧で紹介

ここでは、サッカーのレギュラー11人が付ける番号どおりに、1番から11番までの背番号ごとの意味と、歴史的にその番号を背負った名選手を紹介します。
- 背番号1
- 背番号2
- 背番号3
- 背番号4
- 背番号5
- 背番号6
- 背番号7
- 背番号8
- 背番号9
- 背番号10
- 背番号11
背番号1
背番号1は、ほぼ例外なくゴールキーパーが着用する番号です。
これはサッカーの背番号制度が始まった当初からの伝統であり、現在も世界共通の認識となっています。
歴代の名キーパーには、イケル・カシージャス(スペイン)、ジャンルイジ・ブッフォン(イタリア)、オリバー・カーン(ドイツ)などがいます。
背番号2
2番は主に右サイドバック(RB)の選手が着用します。
守備力が求められるポジションであり、攻撃参加をすることも多いのが特徴です。
ギャリー・ネヴィル(マンチェスター・ユナイテッド)、カフー(ブラジル)などが背番号2を背負っていました。
背番号3
3番は左サイドバック(LB)の選手が着用することが多い番号です。
特にディフェンス能力が優れた選手が背負う傾向があります。
アシュリー・コール(イングランド)、パオロ・マルディーニ(イタリア)、ロベルト・カルロス(ブラジル)などの名選手がこの背番号を着用しました。
背番号4
センターバック(CB)または守備的ミッドフィールダー(DMF)が着用することが多い番号です。
ディフェンスの要として活躍する選手が背負います。
セルヒオ・ラモス(スペイン)、パトリック・ヴィエラ(フランス)、マッツ・フンメルス(ドイツ)などが代表的な選手です。
背番号5
センターバック(CB)としての意味が強く、リーダーシップを求められる番号です。
ファビオ・カンナヴァーロ(イタリア)、カルレス・プジョル(スペイン)、フランツ・ベッケンバウアー(西ドイツ)などがこの番号を着用しました。
背番号6
かつてはセンターバックの番号でしたが、現在は守備的ミッドフィールダー(DMF)が着用することが多い番号です。
バルセロナのレジェンド、チャビ・エルナンデス(スペイン)もこの番号を背負っていました。
また、リベロとして有名なフランコ・バレージ(イタリア)も6番でした。
背番号7
ウイングや攻撃的ミッドフィールダー、テクニシャンが付けることが多く、チームを代表する象徴的な背番号です。
エリック・カントナ、デイヴィッド・ベッカム(イングランド)、クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル)が7番です。
また日本代表での7番は、中田英寿選手のイメージが強いですね。
背番号8
中盤の選手、特にボックス・トゥ・ボックスのミッドフィールダーが着用することが多い番号です。
スティーブン・ジェラード(イングランド)、フランク・ランパード(イングランド)、アンドレス・イニエスタ(スペイン)などの名選手がこの番号をつけていました。
背番号9
チームのエースストライカーがつける番号です。
世界共通で、フォワード(FW)のエースが着用することが多い番号です。
フェルナンド・トーレス(スペイン)、ロナウド(ブラジル)、ロベルト・レヴァンドフスキ(ポーランド)などがこの番号をつけていました。
背番号10
サッカーにおける「エースナンバー」ともいえる特別な番号です。
チームの中心選手、攻撃の核となるプレーメイカーが背負うことが多いです。
ペレ(ブラジル)、ディエゴ・マラドーナ(アルゼンチン)、リオネル・メッシ(アルゼンチン)など、歴史的な名選手が10番を着用しました。
背番号11
左ウイングやセカンドストライカーがつけることが多い番号です。
ライアン・ギグス(ウェールズ)、ネイマール(ブラジル)、ディディエ・ドログバ(コートジボワール)などがこの番号を背負ってプレーしました。
日本なら、言わずと知れたキングカズこと三浦知良選手ですね。

サッカーの背番号【1~11】以外の意味
ここでは、下記のとおり1~11番以外の背番号の意味を紹介します。
- 背番号12
- 背番号13
- 背番号14
- 背番号22
- 背番号99
- 背番号0
背番号12
「12番目の選手」として、サポーターの象徴とされることが多い番号です。また、控えのゴールキーパーがつけることもあります。

少し脱線して、キャプテン翼では北海道ふらの出身の松山光が日本代表での背番号が12でしたね。
背番号13
縁起の悪い数字として敬遠されることもありますが、クラウディオ・ジェンティーレ(イタリア)などの有名選手が着用しています。
背番号14
サッカー選手で14番と言えば、「フライング・ダッチマン」という異名で有名なヨハン・クライフ(オランダ)が着用していたことで有名な番号です。
彼の影響で、14番は特別な意味を持つようになりました。
日本では、中村憲剛選手のイメージが強いですかね。
背番号22
センターバックや控えの選手がつけることが多い番号です。
日本代表では、長年にわたって吉田麻也選手が22番を背負っていました。
とはいえ、三苫薫選手がブライトン&ホーヴ・アルビオンで22番を付けてからそのイメージが払しょくされましたね。
背番号99
アントニオ・カッサーノ(イタリア)などがつけていた、珍しい番号です。
一般的には特別な意味を持たないものの、個性的な選手がつけることがあります。
背番号0
アメリカなどでは認められている番号ですが、Jリーグでは使用不可とされています。
サッカー背番号のトリビア的情報
最後にサッカーの背番号におけるトリビア的雑学情報を紹介します。
- 代表的な永久欠番の背番号は?
- 結局は背番号って意味がないの?
- 100番以降、3桁の背番号はあるの?
代表的な永久欠番の背番号は?
サッカーでは永久欠番制度はほとんど採用されていませんが、一部のクラブや代表チームでは例外があります。
ナポリの「10番」(ディエゴ・マラドーナ)や、マンチェスター・シティの「23番」(マルク=ヴィヴィアン・フォエ)などが永久欠番となっています。
あとは、ベッケンバウアーがバイエルンミュンヘンで付けた「5番」、フランコ・バレージがACミランで付けた「6番」も永久欠番です。
結局は背番号の意味がないの?
これを言っては元も子もない話になりますが、結局のところ背番号の意味はないとも言えます。
サッカーは、ラグビーのようにポジションごとにキッチリと背番号が決まっているわけではありません。
そのため、伝統的な番号の意味は薄れつつありますが、それでも「10番=エース」などの認識は強く残っています。
その一方で、本田圭佑氏が日本代表で背負った【4番】は、サッカーファンの間でも斜め上を行かれたのではないでしょうか?



前線でトップを張る選手が4番でしたからね。ちなみに田中マルクス闘莉王選手も4番のイメージが強いですがディフェンスですし。
100番以降、3桁の背番号はあるの?
サッカーにおいて、選手が3桁の背番号を着用することは、まずありえません。 通常、背番号は1番から99番までの1桁から2桁の範囲で設定されます。
ただし、特定の大会や親善試合、または非公式のイベントでは、通常とは異なる背番号が使用されることがあります。
それでも3桁の背番号が使われることは限りなく稀です。
まとめ:サッカーの背番号の意味一覧で雑学的情報を得よう!


サッカーの背番号には、それぞれのポジションや役割に応じた伝統的な意味があります。
ゴールキーパーがつける「1番」、センターフォワードの象徴「9番」、エースナンバーとされる「10番」など、番号ごとに特徴があり、名選手たちが受け継いできた歴史もあります。
また、「12番」はサポーターを象徴する番号として親しまれ、「14番」はヨハン・クライフの影響で特別な意味を持つようになりました。
さらには、「99番」や「0番」など、ユニークな背番号を選ぶ選手も登場しており、固定背番号制度の導入によって、番号の選び方も多様化しています。
近年、伝統的な番号の意味が薄れつつあるものの、サッカーの歴史やレジェンドたちの功績とともに、背番号は今もなお重要な要素のひとつです。
背番号に込められた意味を知ることで、試合観戦がより楽しめるようになります。
サッカーをより深く楽しむために、ぜひ背番号にも注目してみてくださいね。