アイブラックは効果ないって本当?科学的根拠と選手の使用実態を解説

アイブラックは効果ないって本当?
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アイブラックは、スポーツ選手が目の下に塗る黒いグリースやステッカーで、主に光の反射を防ぐために使われています。

ただし、その効果に対しては科学的な根拠があるという意見と、見た目のためだという意見があり、賛否両論が存在します。

ボクも中学時代の練習試合でアイブラックを付けたことがありますが、正直微妙…、ぶっちゃけ普通に眩しかったので「効果ない」と思いました。

とはいえ、日本のプロ野球でもアイブラックを使っている選手がいるので、個人差があるというか、気の持ちよう次第なのかもしれませんね。

ということで、本記事ではアイブラックの歴史やその効果に関する研究、日本と海外における使用状況について詳しく解説しています。

アイブラックの効果を疑問に思っているアナタが納得できる内容となっていますので、ぜひ最後までお読みください。

もくじ

アイブラックが効果ないかあるかは本人次第?

アイブラックは、特に野球選手やアメリカンフットボール選手らがしていますね。

ノリオ

ボクは広島カープファンなので、鈴木誠也選手や小園海斗選手のアイブラックが大好きです。

https://twitter.com/carpsukida/status/1202528614605971457

アイブラックの目的は主に光の反射を防ぎ、視覚のコントラストを向上させるためとされていますが、鈴木誠也選手や小園海斗選手は全く違う目的でアイブラックをしていると思いますが…。

それではアイブラックについて、以下のとおり深堀りしていきます。

  • アイブラックの歴史と誕生の背景
  • なぜアイブラックは広まったのか?
  • 日常的に使用されているスポーツと場面

① アイブラックの誕生と初期の使用例

アイブラックは1940年代にアメリカンフットボール選手が初めて使ったと言われています。

ちなみに、当時は今の時代のような製品化されたアイブラックではなくて、選手が自作で黒いグリースを目の下に塗って、日光や照明の反射を軽減するかを試していたんですね​。

② なぜアイブラックは広まったのか?

アイブラックの使用が広まったのは、その効果が実感されるだけでなく、視覚的にタフさをアピールすることができるためです。

スポーツ選手にとって、見た目のインパクトはプロとしてのエンターテイナーとして誇りを持ってファンにアピールしていたとも言えます​。

まさに上記で紹介した鈴木誠也選手と小園海斗選手のことですよね。

③ アイブラックがあると良いとされている場面

屋外スタジアムで行われる、また日中の日光が眩しい時間帯での野球やアメリカンフットボールの試合において、結構な割合でアイブラックの選手たちを見かけます。

野球では特にフライのボールをキャッチする時、アメフトではクオーターバックからのパスをキャッチする時に役立つということです​。

実際アイブラックの科学的効果はあるのか、ないのか?

アイブラックの効果は、本当に眩しさや光の反射を軽減するのか、実際の研究でも以下のとおり賛否両論があります。

  • 2003年の研究結果:本当に効果がある?
  • その後の研究と新たな発見
  • アイブラックの効果が限定される理由

① 2003年の研究結果:本当に効果がある?

2003年に行われた研究では、アイブラックが日光の下でのコントラスト感度を向上させる効果が確認されました。

この研究では、アイブラックを塗った被験者が、ワセリンやステッカーと比較して最も視覚的に効果があったとされています​。

② その後の研究と新たな発見

その後の研究では、アイブラックの効果には個人差があることが分かりました。

例えば、眼の色や性別によって効果の有無が異なり、全ての選手にとって万能な効果があるわけではないという結果も出ています​。

ちなみに、WBCでも日本代表で活躍したヌートヴァ―選手のように鼻が高い海外メジャーリーガーであればアイブラックの効果はあって、ボクたち日本人のようなアジア系凹凸のない骨格の人は効果がないとも言われています。

③ 効果が限定される理由

アイブラックの効果は光の反射を軽減することですが、照明の角度や状況によってはその効果が薄れることもあります。また、サングラスや他の光対策の方が効果的だという意見もあります​。


アイブラックの効果や疑問に答える【Q&A】

ネットで見かけるアイブラックのQ&Aについて調べてみました。

  • アイブラックは塗るタイプもある?
  • 効果うんぬんというよりアイブラックはかっこいい?
  • アイブラックよりもサングラスの方が効果はある?

それでは順番に見ていきましょう。

アイブラックは塗るタイプもある?

有名どこではローリングスが塗るタイプのアイブラックを販売しています。

「スティックのり」のようにサッと手軽に塗れますし、真夏で汗ダラダラでなければそれほど落ちません。

効果うんぬんというよりアイブラックはかっこいい?

アイブラックは視覚的にタフさをアピールできるという効果もあります。

ちなみに【THE WHOLE BASEBALL CATALOGUE】という野球用語集的な書籍にアイブラックは「ユニフォームの一部である」と書いてあります。

Eyeblack/Sun Glare

Players like third baseman Mike Pagliarulo consider this gooey black wax that they smear under their eyes a part of their uniform. If there’s a day game, the eyeblack goes on, even if the clouds are three miles thick.

It’s not superstition to the players who swear by the stuff—it’s physics. Dark colors absorb light; light colors reflect it. And ball players want the sun’s rays to be absorbed or reflected away from their eyes when they’re calling for a pop-up or fly ball. Old-time players would use lamp black (the soot from oil lamps) before companies started producing this stuff in a tube.

There’s a good bit of conflicting opinion as to whether the stuff works in places like the Houston Astrodome or the Minneapolis Metrodome, but that doesn’t mean it gets left off the face when it’s time to playball indoors. It goes on as automatically as the National Anthem before the first pitch.

引用:【THE WHOLE BASEBALL CATALOGUE】

直訳(CHAT GPT4)

三塁手マイク・パグリアルーロのような選手は、この黒い粘り気のあるワックスをユニフォームの一部と考え、目の下に塗ります。

昼間の試合であっても、空が厚い雲で覆われている場合でも、彼らはアイブラックを使用します。

それを信じているプレイヤーにとって、それは迷信ではなく、物理学です。暗い色は光を吸収し、明るい色は光を反射するからです。

野球選手は、ポップアップやフライボールを捕る際、太陽の光が目に入るのを防ぎたいと思っています。

昔の選手は、このような製品がチューブで市販される前には、ランプの煤(ランプブラック)を使っていました。

ヒューストンのアストロドームやミネアポリスのメトロドームのような屋内施設でアイブラックが効果的かどうかについて意見が分かれますが、屋内でプレイする際でも顔から省略されることはありません。

試合前の国歌斉唱のように、自動的に塗られます。

ノリオ

やっぱりメジャーリーガーは眩しさうんぬんよりもファッション的にアイブラックを塗っているのかもしれませんね。

そんな中で、ジャイアンツの丸佳浩選手は正統派アイブラックですね。アイブラックが似合ってメッチャかっこいいです。

https://twitter.com/1988_hyt6/status/1788963775288377750

アイブラックよりもサングラスの方が効果はある?

これは当然ですよね、絶対的にサングラスの方がアイブラックよりも眩しくありません。

ただ、野球選手としてはサングラスをかけてしまうと顔がわからなくなるので、野球中継の時には「あれ誰だ?」と思われがちです。

そこまで考えてサングラスではなくて、アイブラックをしている選手がいるのかはわかりませんが…。

こちらは高校野球でもルール上使用オッケーのサングラスです。

一部の研究者や選手は、アイブラックの効果について否定的な意見を持っています。

ちなみに、NFLのコーチであるマイク・ブラベルは、「アイブラックには科学的な効果がなく、むしろ見た目を良くするために使用されているのだ」と発言されています。

まとめ:アイブラックは効果ないと言い切れないが見た目はかっこいい

アイブラックは、野球やアメリカンフットボールなどのスポーツで選手が目の下に塗る黒いグリースやステッカーです。

その目的は、光の反射を防ぎ、コントラスト感度を向上させることでボールの視認性を高めるため…と一応は言われています。

とはいえ、2003年の研究では一定の効果が認められたものの、その効果には個人差があり、必ずしも全ての選手に有効というわけではありません。

ノリオ

実際ボクも昼間の試合でアイブラックを使いましたが、ほとんど差がわかりませんでした。

一方で、見た目の印象を強化する目的で使用されることも多く、特に海外のスポーツシーンで頻繁に見られます。

日本ではサングラスがより一般的ですが、今後もアイブラックの使用に注目が集まるかもしれませんね。

アイブラックは効果ないって本当?

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