プリンスリーグの仕組みがイマイチ理解できていない…。そんなアナタに読んで頂きたい記事です。
高円宮杯JFA U-18サッカーリーグの一環であるプリンスリーグについて、その成り立ちや大会形式、地域ごとの特徴、さらには他の大会との違いまで詳しく解説します。
若手選手たちがプロへの道を歩むための大切なステップであるこのプリンスリーグ。
プリンスリーグがどんな大会なのか、本記事を読めば誰にでも説明できるようになるので、ぜひ最後までお読みくださいね。
プリンスリーグの仕組みについて
2003年に開始されたプリンスリーグは、高円宮杯JFA U-18サッカーリーグの中でプレミアリーグに次ぐ2部リーグとして位置付けられています。
地域ごとのリーグ形式で行われ、全国の高校やクラブチームが競うプレミアリーグを、以下の3つの内容で深堀りしていきます。
- プリンスリーグの歴史と背景
- プリンスリーグの大会形式
- プリンスリーグにおける昇格・降格のルール
プリンスリーグの歴史と背景
プリンスリーグは2003年にスタートし、高円宮杯全日本ユース(U-18)サッカー選手権大会の地域予選を兼ねていました。
さらには2011年に「高円宮杯U-18サッカーリーグ」がスタートした際に、新しく開かれたプレミアリーグの下層としての2部リーグ【高円宮杯U-18サッカーリーグ プリンスリーグ】となりました。
プリンスリーグの目的は以下のとおりです。
- 高校(部活)、クラブチームの垣根を無しに地域ごとでレベルアップ
- その地域内でレベルの高いチームが高円宮杯に出場
高校サッカー・クラブチーム関係なく、実力のあるチームを地域ごとで強化して日本のサッカーレベルを底上げしていくために作られたということですね。
プリンスリーグの大会形式【地域区分とチーム数】
プリンスリーグは、9つ[北海道、東北、関東、北信越、東海、関西、中国、四国、九州]の地域リーグに分かれて、4月~12月という長丁場な戦いとなっています。
各地域の上位チームが全国大会やプレーオフを目指します。
試合は勝利に3ポイント、引き分けに1ポイント、負けは0ポイントで、シーズン終了時のポイントで順位が決まります。
高校生世代の公式戦ながら、ホーム&アウェイ形式が導入されていて、プロのリーグ戦に近い経験が得られることが素晴らしいですね。
地域のチーム数は、その地域の競技人口やチームレベルに応じて違うのです。
例えば、関東や関西などの競技人口が多い地域では、2部リーグも存在します。
このプリンスリーグの粋な仕組みによって、より多くのチームが実力を競い合っています。
プリンスリーグ名 | 都道府県 |
---|---|
プリンスリーグ北海道 | 北海道 |
プリンスリーグ東北 | 青森県、秋田県、岩手県、宮城県、山形県、福島県 |
プリンスリーグ関東 | 茨城県、栃木県、群馬県、千葉県、埼玉県、東京都、神奈川県、山梨県 |
プリンスリーグ北信越 | 石川県、富山県、新潟県、長野県、福井県 |
プリンスリーグ東海 | 静岡県、愛知県、三重県、岐阜県 |
プリンスリーグ関西 | 滋賀県、京都府、奈良県、大阪府、兵庫県、和歌山県 |
プリンスリーグ中国 | 島根県、鳥取県、岡山県、広島県、山口県 |
プリンスリーグ四国 | 徳島県、香川県、愛媛県、高知県 |
プリンスリーグ九州 | 福岡県、大分県、佐賀県、長崎県、熊本県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県 |
プリンスリーグにおける昇格・降格のルール
プリンスリーグの上位チームは「高円宮杯プレミアリーグプレーオフ」に進出し、それぞれのグループで開催されるトーナメントを勝ち抜いたチームが翌シーズンのプレミアリーグに昇格します。
その一方で、下位チームは都道府県リーグ(北海道はブロックリーグ)で勝ち上がってきたチームと入れ替わり、都道府県リーグに降格します。
このようなプリンスリーグの仕組みによって、毎年リーグの新陳代謝が活発となり、それぞれの地域レベルの技術が高まっていくのですね。
プリンスリーグと他の大会の違い
プリンスリーグは他の高校サッカー大会やクラブユース大会と異なる特徴を持っています。その違いを詳しく見ていきましょう。
- プリンスリーグとプレミアリーグの違い
- 高校総体や選手権との比較
- クラブチームと高校チームの関わり
プリンスリーグとプレミアリーグの違い
プレミアリーグは全国レベルの実力を持つチームが競う最上位リーグで、プリンスリーグはその一段下の位置付けとなります。
しかし、プリンスリーグの上位チームはプレミアリーグに挑戦する権利を得られるため、両リーグの関係性はとても近いと言えます。
とはいえプリンスリーグでは、地域性が強く反映されるので、その地域のサッカー文化の底上げも担っているのでしょうね。
高校総体や選手権との比較
高校総体や全国高校サッカー選手権大会は短期決戦で全国一を決めるトーナメント形式です。
プリンスリーグはリーグ戦形式であるため、長丁場での戦いであり、短期決戦にはないチームの総合力が問われます。
ですので、プリンスリーグは長期間にわたって安定したパフォーマンスを発揮できるチームが高い評価を得られるということです。
クラブチームと高校チームの関わり
プリンスリーグでは、高校(部活)チームとクラブチームが同じ条件でフラットに戦います。
互いのレベルを高め合うとともに、高校チームにあってクラブチームにはないもの、クラブチームにはあって高校チームにはないもの、といったそれぞれの特徴を見出し合い、刺激のあるリーグと言えます。
まとめ:プリンスリーグの仕組みを理解して未来のサッカー日本代表選手を見つけよう
プリンスリーグは、高校生年代のサッカー大会として、若手選手の育成や地域の活性化に大きく貢献しています。
おさらしますと、プリンスリーグは基本的に4月から12月にかけて、以下の地域ごとに開催されています。
プリンスリーグ名 | 都道府県 |
---|---|
プリンスリーグ北海道 | 北海道 |
プリンスリーグ東北 | 青森県、秋田県、岩手県、宮城県、山形県、福島県 |
プリンスリーグ関東 | 茨城県、栃木県、群馬県、千葉県、埼玉県、東京都、神奈川県、山梨県 |
プリンスリーグ北信越 | 石川県、富山県、新潟県、長野県、福井県 |
プリンスリーグ東海 | 静岡県、愛知県、三重県、岐阜県 |
プリンスリーグ関西 | 滋賀県、京都府、奈良県、大阪府、兵庫県、和歌山県 |
プリンスリーグ中国 | 島根県、鳥取県、岡山県、広島県、山口県 |
プリンスリーグ四国 | 徳島県、香川県、愛媛県、高知県 |
プリンスリーグ九州 | 福岡県、大分県、佐賀県、長崎県、熊本県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県 |
その一方で、地域間格差や財政面での課題が残されており、さらなる改善が求められています。
未来の日本代表選手を輩出する場として、また地域サッカーの礎として、プリンスリーグの役割はますます重要になっていくでしょう。