【2024高校サッカー】優勝してない県はどこ?初優勝を期待する21県も紹介

【2024高校サッカー】優勝してない県はどこ?
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先に言ってしまうと、高校サッカー選手権大会で優勝してない県は、2024年時点で21県あります。

この記事では、これまで優勝経験がない都道府県と、その中でも注目すべき学校について詳しく深堀りしてご紹介します。

あなたの地元や応援する県が含まれているかもしれませんので、ぜひ最後までお読みくださいね。

もくじ

高校サッカー選手権で優勝していない県はどこ?

冒頭でお伝えした通り、2024年現在の時点で高校サッカーで優勝してない県【21県】ありますが、以下のとおりとなります。

  • 北海道
  • 宮城県
  • 山形県
  • 福島県
  • 神奈川県
  • 新潟県
  • 福井県
  • 長野県
  • 愛知県
  • 奈良県
  • 和歌山県
  • 鳥取県
  • 島根県
  • 山口県
  • 徳島県
  • 香川県
  • 高知県
  • 佐賀県
  • 熊本県
  • 大分県
  • 沖縄県

意外なのは、神奈川県、愛知県でしょうか。また、四国は優勝した南宇和が有名な愛媛以外の徳島県・香川県・高知県が優勝経験無いのですね。

ここ数年でいうと、2023年に岡山県代表の岡山学芸館が初優勝をして【優勝していない県】から抜け出しました。

それでは各エリアごとに見ていきましょう。

  • 北海道エリアでの成績
  • 東北エリアでの成績
  • 関東エリアでの成績
  • 中部エリアでの成績
  • 関西エリアでの成績
  • 中国・四国エリアでの成績
  • 九州・沖縄エリアでの成績

北海道エリアでの成績

北海道はこれまでに優勝経験がありません。

1978年に室蘭大谷が茨城県代表:古河一高と戦い準優勝しました。そういえば、鹿児島実業の城彰二氏は北海道室蘭市出身なんですよね。

あと、個人的には1987年の選手権準々決勝の【室蘭大谷(北海道)vs宇都宮学園(栃木)】の壮絶PK戦が印象的でした。

PK戦【室蘭大谷 15-14 宇都宮学園】

のちに鹿島アントラーズに入団、日本代表にも選出された宇都宮学園:黒崎久志氏や室蘭大谷:財前恵一氏の対決がメッチャ熱かった…。

② 東北エリアでの成績

東北地方では、山形県や福島県などが優勝してない県として挙げられますね。

ここ数年は福島県代表の尚志高校がベスト4に入ったことがあるものの、優勝まではあと一歩というところです。

ノリオ

「雪国は勝てない」という常識を非常識にした青森県:青森山田に続いて、東北エリアからも優勝してほしいところです。

③ 関東エリアでの成績

意外にも、サッカーが盛んな神奈川県もまだ優勝経験がありません。

中村俊輔氏の桐光学園、初出場でベスト8入りした桐蔭学園、その他にも日大藤沢など強豪校が多く、激戦区神奈川と言われるも未だ優勝の壁は厚いです。

なんとなくですが、出場校が多いと選手が分散されてしまうのかもしれませんね。

④ 中部エリアでの成績

中部地方では、新潟県や福井県が優勝していない県に挙げられます。

とはいえ、新潟県の帝京長岡高校は、ここ数年選手権で活躍しており、今後の優勝候補の一つです。

そろそろ優勝して【優勝してない県】を抜け出す日が来るかもしれませんね。

⑤ 関西エリアでの成績

関西エリアでは、奈良県や和歌山県がまだ優勝していません。

長い間、日本代表GKを務めた楢崎正剛氏出身の奈良育英高校などが強豪校として有名ですが、全国の壁を超えるにはもう少しといったところです。

ノリオ

ボク個人的にはやっぱり奈良と言えば智辯学園、和歌山と言えば智辯和歌山のように、高校野球のイメージになってしまいます。

⑥ 中国・四国エリアでの成績

この地域では、鳥取県や島根県、そして四国全域がまだ優勝を果たしていません。

特に中国地方の選手たちは、地元の期待を背負って戦っており、全国大会ではこれまでに何度も健闘してきましたが、栄光にはまだ届いていないのが現状です。

島根県は、紫のユニフォーム古豪の大社、最近ですと立正大淞南ですね。

鳥取県は、米子北、境あたりがそろそろ上がってきてほしいです。

⑦ 九州・沖縄エリアでの成績

九州・沖縄地方では、熊本県や大分県、沖縄県がまだ優勝経験がありません。

特に熊本県は、大津など九州でも実力校が揃う地域ですが、2021年の選手権で大津は青森山田に敗れて優勝のチャンスを目前に逃してしまいました。

谷口彰悟選手、車屋紳太郎選手、植田直通選手といったJリーガー出身が多い大津高校がいよいよ優勝する可能性はありますよね。

高校サッカー歴代優勝校と優勝回数は?

最後に歴代の高校サッカー優勝校(決勝戦)と都道府県別の優勝回数を紹介します。

  • 高校サッカー選手権大会決勝
  • 高校サッカー都道府県別優勝回数

高校サッカー選手権大会決勝

年度[回]優勝校
(優勝回数)
都道府県
(優勝回数)
スコア準優勝校都道府県
1917年
[1回]
御影師範①兵庫県
1-0明星商大阪府
1918年
[2回]
御影師範②兵庫県
5-1明星商大阪府
1919年
[3回]
御影師範③兵庫県
4-1姫路師範兵庫県
1920年
[4回]
御影師範④兵庫県
3-0姫路師範兵庫県
1921年
[5回]
御影師範⑤兵庫県
0-0
再試合3-0
神戸一中兵庫県
1922年
[6回]
御影師範⑥兵庫県
4-0姫路師範兵庫県
1923年
[7回]
御影師範⑦兵庫県
5-1姫路師範兵庫県
1924年
[8回]
神戸一中①兵庫県
3-0御影師範兵庫県
1925年
[9回]
御影師範⑧兵庫県
1-0広島一中広島県
1926年
[中止]
1927年
[10回]
崇実
朝鮮
6-1広島一中広島県
1928年
[11回]
御影師範⑨兵庫県
6-5平壌高普朝鮮
1929年
[12回]
神戸一中②兵庫県
3-0広島師範広島県
1930年
[13回]
御影師範⑩兵庫県
3-2広島一中広島県
1931年
[14回]
御影師範⑪兵庫県
6-1愛知一師範愛知県
1932年
[15回]
神戸一中③兵庫県
2-1青山師範東京都
1933年
[16回]
岐阜師範①岐阜県
8-4
延長
明星商大阪府
1934年
[臨時大会]
神戸一中④兵庫県
5-3明星商大阪府
1935年
[17回]
神戸一中⑤兵庫県
2-1天王寺師範大阪府
1936年
[18回]
広島一中①広島県
5-3韮崎中山梨県
1937年
[19回]
埼玉師範①埼玉県
6-2神戸一中兵庫県
1938年
[20回]
神戸一中⑥兵庫県
5-0滋賀師範滋賀県
1939年
[21回]
広島一中②広島県
3-0聖峰中京都府
1940年
[22回]
普成中
朝鮮
4-0神戸三中兵庫県
1941年
[中止]
1942年
[中止]
1943年
[中止]
1944年
[中止]
1945年
[中止]
1946年
[25回]
神戸一中⑦兵庫県
2-1神戸三中兵庫県
1947年
[26回]
広島高師付中①広島県
7-1尼崎中兵庫県
1948年
[27回]
鯉城
広島県
2-0上野北三重県
1949年
[28回]
池田
大阪府
2-0宇都宮栃木県
1950年
[29回]
宇都宮
栃木県
4-0小田原神奈川県
1951年
[30回]
浦和
埼玉県
1-0三国丘大阪府
1952年
[31回]
修道
広島県
2-1
延長
韮崎山梨県
1953年
[32回]
岸和田東①
東千田
大阪府

広島県
1-1
延長
両校優勝
1954年
[33回]
浦和
埼玉県
5-2刈谷愛知県
1955年
[34回]
浦和
埼玉県
4-1秋田商秋田県
1956年
[35回]
浦和西
埼玉県
3-2日立第一茨城県
1957年
[36回]
秋田商
秋田県
4-2
延長
刈谷愛知県
1958年
[37回]
山城
京都府
2-1広島大付広島県
1959年
[38回]
浦和市立①埼玉県
1-0明星大阪府
1960年
[39回]
浦和市立②埼玉県
4-0遠野岩手県
1961年
[40回]
修道
広島県
2-0山城京都府
1962年
[41回]
藤枝東
静岡県
1-0浦和市立埼玉県
1963年
[42回]
藤枝東
静岡県
2-0
延長
明星大阪府
1964年
[43回]
浦和市立③埼玉県
3-1宇都宮学園栃木県
1965年
[44回]
習志野

明星
千葉県

大阪府
0-0
延長
両校優勝
1966年
[45回]
秋田商

藤枝東
秋田県

静岡県
0-0
延長
両校優勝
1967年
[46回]
洛北

山陽
京都府

広島県
0-0
延長
両校優勝
1968年
[47回]
初芝
大阪府
1-0山陽広島県
1969年
[48回]
浦和南
埼玉県
1-0初芝大阪府
1970年
[49回]
藤枝東
静岡県
3-1浜名静岡県
1971年
[50回]
習志野
千葉県
2-0壬生川工愛媛県
1972年
[51回]
浦和市立
埼玉県
2-1
延長
藤枝東静岡県
1973年
[52回]
北陽
大阪府
2-1藤枝東静岡県
1974年
[53回]
帝京
東京都
3-1清水東静岡県
1975年
[54回]
浦和南
埼玉県
2-1静岡工静岡県
1976年
[55回]
浦和南
埼玉県
5-4静岡学園静岡県
1977年
[56回]
帝京
東京都
5-0四中工三重県
1978年
[57回]
古河第一
茨城県
2-1室蘭大谷北海道
1979年
[58回]
帝京
東京都
4-0韮崎山梨県
1980年
[59回]
古河第一
茨城県
2-1清水東静岡県
1981年
[60回]
武南
埼玉県
2-0韮崎山梨県
1982年
[61回]
清水東
静岡県
4-1韮崎山梨県
1983年
[62回]
帝京
東京都
1-0清水東静岡県
1984年
[63回]
帝京

島原商業
東京都

長崎県
1-1
延長
両校優勝
1985年
[64回]
清水市商
静岡県
2-0四中工三重県
1986年
[65回]
東海大一
静岡県
2-0国見長崎県
1987年
[66回]
国見
長崎県
1-0東海大一静岡県
1988年
[67回]
清水市商
静岡県
1-0市立船橋千葉県
1989年
[68回]
南宇和
愛媛県
2-1武南埼玉県
1990年
[69回]
国見
長崎県
1-0
延長
鹿児島実鹿児島県
1991年
[70回]
帝京

四中工
東京都

三重県
2-2
延長
両校優勝
1992年
[71回]
国見
長崎県
2-0山城京都府
1993年
[72回]
清水市商
静岡県
2-1国見長崎県
1994年
[73回]
市立船橋
千葉県
5-0帝京東京都
1995年
[74回]
静岡学園①
鹿児島実
静岡県

鹿児島県①
2-2
延長
両校優勝
1996年
[75回]
市立船橋①千葉県
2-1桐光学園神奈川県
1997年
[76回]
東福岡
福岡県
2-1帝京東京都
1998年
[77回]
東福岡
福岡県
4-2帝京東京都
1999年
[78回]
市立船橋②千葉県
2-0鹿児島実鹿児島県
2000年
[79回]
国見
長崎県
3-0草津東滋賀県
2001年
[80回]
国見
長崎県
3-1岐阜工岐阜県
2002年
[81回]
市立船橋
千葉県
1-0国見長崎県
2003年
[82回]
国見
長崎県
6-0筑陽学園福岡県
2004年
[83回]
鹿児島実②鹿児島県②0-0
延長
PK4-2
市立船橋千葉県
2005年
[84回]
野洲
滋賀県
2-1
延長
鹿児島実鹿児島県
2006年
[85回]
盛岡商
岩手県
2-1作陽岡山県
2007年
[86回]
流通経済大柏①千葉県
4-0藤枝東静岡県
2008年
[87回]
広島皆実
広島県
3-2鹿児島城西鹿児島県
2009年
[88回]
山梨学院
山梨県
1-0青森山田青森県
2010年
[89回]
滝川第二
兵庫県
5-3久御山京都府
2011年
[90回]
市立船橋④千葉県
2-1
延長
四中工三重県
2012年
[91回]
鵬翔
宮崎県
2-2
延長
PK5-3
京都橘京都府
2013年
[92回]
富山第一①富山県
3-2
延長
星稜石川県
2014年
[93回]
星稜
石川県
4-2
延長
前橋育英群馬県
2015年
[94回]
東福岡
福岡県
5-0國學院久我山東京都
2016年
[95回]
青森山田①青森県
5-0前橋育英群馬県
2017年
[96回]
前橋育英
群馬県①1-0流通経済大柏千葉県
2018年
[97回]
青森山田②青森県
3-1流通経済大柏千葉県
2019年
[98回]
静岡学園
静岡県
3-2青森山田青森県
2020年
[99回]
山梨学院
山梨県
2-2
延長
PK4-2
青森山田青森県
2021年
[100回]
青森山田③青森県
4-0大津熊本県
2022年
[101回]
岡山学芸館①岡山県
3-1東山京都府
2023年
[102回]
青森山田
青森県
3-1近江滋賀県
2024年
[103回]

第1回~8回【日本フートボール優勝大会】
第9回~26回【全国中等学校蹴球選手権大会】
第27回~44回【全国高等学校蹴球選手権大会】
第45回~【全国高等学校サッカー選手権大会】

こうやって高校サッカーの歴史を見てみると面白いです。

戦前は、教師を養成する師範学校が、しかもほとんどが兵庫県の学校が優勝しています。朝鮮学校も出場していますね。

戦前~戦後は広島県もサッカーが盛んであったそうです。

戦後は、浦和をはじめとする埼玉県勢の躍進、サッカー王国でありサントスといった留学人が活躍した静岡県の台頭、ブラジルカラーの帝京高校が引っ張る東京都、小嶺監督率いる国見の長崎県、愛媛県:南宇和の初出場初優勝、「イチフナ旋風」の千葉県の市立船橋。

そして、2020年代のトレンドは青森山田ですね。

更には、地域による実力差も埋まってきているので、どこが優勝しても不思議ではないのが今の高校サッカーです。

高校サッカー都道府県別優勝回数

上記の表にも数字を記してありますが、高校サッカー都道府県別優勝回数を紹介します。

  • 兵庫県:18回
  • 埼玉県:13回
  • 静岡県:11回
  • 広島県:9回
  • 千葉県:8回
  • 長崎県:7回
  • 東京都:6回
  • 大阪府:5回
  • 青森県:4回
  • 福岡県:3回
  • 秋田県:2回
  • 山梨県:2回
  • 茨城県:2回
  • 京都府:2回
  • 鹿児島県:2回
  • 栃木県:1回
  • 群馬県:1回
  • 三重県:1回
  • 滋賀県:1回
  • 富山県:1回
  • 石川県:1回
  • 岡山県:1回
  • 愛媛県:1回
  • 宮崎県:1回

番外

朝鮮:2回

まとめ:【2024高校サッカー】優勝していない県は21県

2024年現在、高校サッカー選手権大会でまだ優勝していない県は21存在します。

各地域から毎年多くの高校が挑戦していますが、全国優勝はそう簡単ではないのですね。

そうはいっても、現在は地域差もなくなって群雄割拠の時代に突入し、どこの高校が優勝してもおかしくはないのです。

今後も高校サッカーの熱い戦いから目が離せませんね。

【2024高校サッカー】優勝してない県はどこ?

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もくじ