Jリーグ外国人枠は何人まで?海外リーグも含めて最新ルールを解説

Jリーグ外国人枠は何人まで?
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Jリーグの発展において、外国人選手は欠かせない存在です。

私個人的な思い入れとしては、やはりジーコ(ブラジル)、リトバルスキー(ドイツ)、ストイコビッチ(旧ユーゴスラビア)らがテンション上がりました。

やはりワールドカップ出場強豪国の名選手がJリーグに来てくれると、Jリーグ自体の評価も高まりますよね。

と、ここで疑問に思うのが「Jリーグの外国人枠の数」です。Jリーグは登録した全ての外国籍選手が制限なく試合出場できません。

この記事では、最新のJリーグ外国人枠について詳しく解説します。

外国人枠は、クラブの戦略や選手起用に大きな影響を与えるため、サポーターやファンにとっても知っておくべきポイントですのでね。

もくじ

Jリーグにおける試合出場の外国人枠は5人まで登録OK

結論から言うと、Jリーグの試合に出場できる外国人登録枠は2019年に改正されて、J1は「5人」、J2とJ3は「4人」までとなりました。

J1では11人中5人、J2・J3では11人中4人までの外国人が試合に出れるわけです。

また、そもそもチームに登録できる外国人枠と、試合に出れる外国人枠といった2通りの登録項目の決まりがあります。

更に深堀りしていくと、特にサポーターが気になる外国人枠のQ&Aは以下のとおりです。

  • チームに登録できる外国人選手の人数は?
  • ACLの外国人枠は何人?
  • Jリーグ提携国やその他リーグの外国人枠について
  • Jリーグはサウジアラビアと戦略的パートナーシップ協定を締結

チームに登録できる外国人選手の人数は?

チームに登録できる外国人選手の人数は、A契約規定の25人以内であれば特に制限はありません。

わかりやすく言うと、チーム登録自体は5人でも10人でも20人でも25人以内なら登録オッケーということです。

チーム内での紅白戦であれば、外国人選手だけで試合ができますね。

ちなみに試合時の外国人登録枠については以下のとおりです。

  • 1993年Jリーグ設立当初、外国人選手の登録枠は3人
  • 2005年には4人、2019年から現在までの登録枠は5人
  • 従来の「アジア枠」というくくりは無し

ただし、そのうちの1人はアジアサッカー連盟(AFC)加盟国の選手であることが条件となりました。

ACLの外国人枠は何人?

ACL(AFCチャンピオンズリーグ)における「外国人枠」は、2023年から「国籍を問わない5人+アジアサッカー連盟(AFC)所属の1人=計6人」が適用されています。

ACLでチャンピオンを目指している、横浜F・マリノスや川崎フロンターレなどの強豪クラブは、ACLの外国人枠を上手に活かしていると思えます。

また、外国人枠は日本人選手も含めて、チーム内競争力を高めるための重要な要素なのです。

Jリーグ提携国やその他リーグの外国人枠について

Jリーグ提携国とは以下の7か国を指します。

インドネシア、カンボジア、シンガポール、タイ、ベトナム、マレーシア、ミャンマー

2021年シーズンからJリーグの外国人枠は5人に拡大されましたが、上記7か国出身の選手は外国人選手としてカウントされません。

J1で例えると、「ブラジル人選手、スペイン人選手、韓国人選手、ドイツ人選手、イタリア人選手」で計5人の外国人枠を使い切っても、上記7か国のJリーグ提携国の選手がプラスされてもオッケーということです。

この制度により、アジア各国との交流が深まり、Jリーグの国際的な魅力が一層向上しています。

Jリーグはサウジアラビアと戦略的パートナーシップ協定を締結

Jリーグは、サウジアラビアと2024年5月20日から2025年12月31日の約1年半の期間で【戦略的パートナーシップ協定】を締結しました。

ちょっとわかりづらいかもしれませんが、上記7か国のJリーグ提携国インドネシア、カンボジア、シンガポール、タイ、ベトナム、マレーシア、ミャンマーの選手と違って、サウジアラビアの選手は外国人枠にカウントされます。

【Q&A】Jリーグ以外の主要国リーグの外国人枠登録は何人?

Jリーグの外国人枠は5人ですが、世界の各リーグの外国人枠登録は以下のとおりです。

  • ブンデスリーガ[ドイツ]:人数制限なし
  • プレミアリーグ[イングランド]:人数制限なし
  • リーガ・エスパニョーラ[スペイン]:5人まで
  • セリエA[イタリア]:3人まで
  • リーグ・アン[フランス]:3人まで
  • サウジリーグ[サウジアラビア]:10人まで

それでは、それぞれのリーグの外国人枠の詳細を見ていきましょう。

ブンデスリーガ[ドイツ]の外国人枠:人数制限なし

チーム登録人数制限なし
試合出場人数制限なし
チーム内にドイツ選手12人以上必要

ドイツのプロサッカーリーグであるブンデスリーガは、外国人枠が柔軟に運用されています。

ブンデスリーガでは、2006-2007シーズン以降、外国人枠が廃止されています。

ただし、各クラブはドイツ国籍を持つ選手を12人以上登録するルールが設けられ、また、国籍に関係なく各クラブで育成された選手を4人登録する必要もあります。

この柔軟な選手登録制度により、ブンデスリーガはリーガ・エスパニョーラ[スペイン]やプレミアリーグ[イングランド]と比較して、日本人選手が活躍しやすいリーグとされています。

特に、元日本代表の長谷部誠選手は、サッカーの実力もさることながら、日本人特有の「勤勉さ」が良い手本となっています。

現役引退後の長谷部誠氏は、指導者として今後の活躍が期待されています。

プレミアリーグ[イングランド]の外国人枠:人数制限なし

チーム登録人数制限なし
試合出場人数制限なし

プレミアリーグの外国人枠は、「ホームグロウン選手」の規定によって管理されています。

トップチームの登録メンバー25人のうち、少なくとも8人は国内で育成されたホームグロウン選手でなければなりません。これにより、国内選手の育成と競技力の向上が図られています。

さらに、プレミアリーグでは選手の健康と安全にも配慮されています。たとえば、試合中に脳震盪を起こした選手のための特別な交代枠が設けられており、選手の安全を最優先に考えた運営が行われています。

リーガ・エスパニョーラ[スペイン]の外国人枠:5人まで

チーム登録5人まで
試合出場3人まで
スペインを含むEU加盟国、EFTA加盟国、トルコ、コトヌー協定加盟国の選手はスペイン国内選手扱い

リーガ・エスパニョーラの各チームは通常、EU圏外からの選手を3人までしか登録できません。この制限により、チームは慎重に選手を選ぶ必要があります。

ちなみに、スペインを含むEU加盟国、EFTA加盟国、トルコ、コトヌー協定加盟国の選手には登録制限がありません。

また、選手が5年の在籍で市民権を得ると外国人枠から外れるケースもあります。

ただし、日本は二重国籍を認めていないため、日本人選手は基本的に外国人枠3人の中でポジション争いをしなければいけません。

試合に出るためには、まずは外国人選手同士での厳しい戦いがあるのですね。

セリエA[イタリア]の外国人枠:3人まで

チーム登録3人まで
試合出場
EU加盟国選手・EFTA加盟国、イタリア国内で移籍した選手は国内選手扱い、他

セリエAにおける外国人選手の登録についてのルールは以下のとおりです。

  • 2002年7月18日以前にクラブと契約を交わした選手は国内選手とみなされる
  • EU圏外選手であってもイタリア国内のクラブ間で移籍すれば国内選手とみなされる
  • EU圏外選手であってもイタリア人と結婚、または10年以上イタリアに滞在することでイタリア国籍が取得でき国内選手とみなされる

セリエAの外国人枠は他のリーグと比べると複雑です。というのも、選手を獲得する際の制限がややこしいのです。

  • EU圏外選手ゼロ→「EU圏外選手獲得枠」3人
  • EU圏外選手1人在籍→「EU圏外選手獲得枠」2人
  • EU圏外選手2人在籍→「EU圏外選手獲得枠」1人

①と②はまだ理解できるのですが、③はちょっと頭がこんがらがります。

③については、更に条件が続きます。

  1. ③-a:保有するEU圏外選手を1名国外へ移籍させる
  2. ③-b:保有するEU圏外選手と契約を解除する
  3. ③-c:保有するEU圏外選手がEUパスポートを取得する

上記のいずれかの条件で、もう1枠の外国人枠が認められます。

ちなみに④として、「EU圏外選手3人以上保有」しているチームの場合は、以下の条件が必要となります。

  • ③と同様の条件であれば2枠認められる
  • ただし、保有するEU圏外選手2人を③-bの条件で契約解除した場合は1枠しか認められない

また、セリエAでもプレミアリーグやブンデスリーガ同様に自国育成選手枠が存在します。

自国育成選手が8人、そのうち4人は自クラブ育成選手でなければなりません。

セリエAも外国人選手が多く存在し、イタリアサッカー連盟(FIGC)も頭を悩ませていて、今後も外国人枠の改正されていくかもしれませんね。

ちなみに、セリエAと言えばキングカズの参戦、そして中田英寿の大活躍によって、日本でもセリエAの存在が一気に近くなりました。

本田圭佑選手のACミラン10番も、Jリーグ開幕時からのサッカーファンからすると、想像すらできなかったことでしょうね。

リーグ・アン[フランス]の外国人枠:3人まで

チーム登録3人まで
試合出場
※EU加盟国・コトヌー協定加盟国アフリカ国籍の選手は国内選手扱い

リーグ・アンは、他ヨーロッパのリーグの中ではあまり話題に上がりませんが、ACミランからパリ・サンジェルマンへ移籍したズラタン・イブラヒモヴィッチの存在感が凄すぎました。

その後は、メッシ、ネイマール、エムバぺといった、なんて贅沢な選手獲得をするチームなんだとビックリしましたよね。

ちなみに、ネイマールやメッシといった、ブラジル、アルゼンチンのような二重国籍が認められている国出身の選手たちは、EU圏内選手扱いになるので外国人枠にならないのです。

サウジリーグ[サウジアラビア]の外国人枠:10人まで

チーム登録10人まで
試合出場8人まで
チーム登録10人中2人は、2003年以降生まれの選手とする

サウジアラビア政府はスポーツ振興に力を入れており、ことサッカーにおいても外国人選手の受け入れを積極的に推進しています。

特に、2023年からアル・ナスルFCに移籍したクリスティアーノ・ロナウドのような世界的スター選手が参戦することで、リーグ全体の注目度が高まりました。

サウジリーグは「爆買い」戦略を通じて、世界で最も注目されるリーグの一つになることを目指しています。

その一方で、上記リーグ・アンのパリ・サンジェルマンであまり活躍できなかったネイマールがサウジリーグに参戦し、「残念な移籍選手」と不名誉な言われ方もされています。

まとめ:Jリーグの外国人枠は5人:しかしJリーグのレベルを底上げできる外国人選手なのかが問題

Jリーグの外国人枠は5人であるということ、そして海外の主要リーグの外国人枠について紹介しました。

Jリーグの外国人枠拡大については、Jリーグ全体のレベルの底上げを目的とするルール改正と言われています。

Jリーグ各クラブが目標とするACLでも、外国人枠についての規定は「国籍を問わない5人+アジア国籍の1人」ですので、そういった意味では外国人枠は合っているのでしょう。

ただし「Jリーグに所属する外国人選手は、確実に試合に出場してチームを勝利に導く選手でないと意味が無い」と、ジーコ氏が名言していました。

確かに試合に出れるかもわからない、日本人選手とそれほど実力が変わらない外国人選手であれば「助っ人」とは呼べないですよね。

数年前からサッカー日本代表のほとんどが海外組となってしまいました。

外国人枠を上手に使って、Jリーグ各クラブが強くなって海外クラブチームと対等に勝負できる日が来ることを楽しみにしています。

Jリーグ外国人枠は何人まで?

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