高校サッカーのベンチ入り人数が何人なのか、意外に高校サッカーファンでも知らない方が多いです。
高校サッカーでは、1試合ごとに登録できる選手数やベンチ入り人数が決まっており、試合ごとに異なるルールが存在します。
結論から言いますと、高校サッカーではベンチ入り人数は20名です。
本記事では更に深堀りして、高校サッカーのベンチ入り人数や交代枠、そして全国高校サッカー選手権大会におけるルールの詳細を解説していきます。
高校サッカーのベンチ入り人数はどれくらい?
高校サッカーのベンチ入り人数はお伝えした通り20名ですが、更に以下の内容のとおり、交代枠など深堀りして解説していきます。
- 高校サッカーの登録選手数は?
- 試合ごとにベンチ入りできる選手数
- ベンチ入り選手の交代枠と制限
① 高校サッカーの登録選手数は?
高校サッカーの大会において、チームが登録できる選手数は各大会で異なります。
まずは高校サッカーでは一番有名な大会である全国高校サッカー選手権大会では、1試合ごとに最大30名までの選手を登録することができます。
登録された30名のうち、ベンチ入りは20名、そしてスターティングメンバ―である11名以外の残り9名がベンチに待機することになります。
一度登録された選手は、登録変更の手続きを行わない限り、他の選手に交代することはできません。
さらに、登録にはチームの所属や年齢に関する制限もあるため、これを満たしていない選手は登録が認められません。
高校サッカーでは、このような厳しい登録規定のもとで、各チームが戦力を整えることになります。
② 試合ごとにベンチ入りできる選手数
試合ごとにベンチ入りできる選手の人数は20名までとされています。
登録選手数30名のうち、ベンチに座れるのはその試合ごとに決められた20名となり、残りの選手はベンチ外で待機することになります。
この20名はスターティングメンバー11名とリザーブの選手9名で構成されており、選手交代時に備え、試合中も準備を整えた状態で控えています。
また、交代が可能な選手はリザーブの選手から選ばれるため、ベンチ入りが重要な役割を担っていることがわかります。
試合ごとにベンチ入りする選手が変更される場合もあるため、試合直前までベンチ入りメンバーが確定しないこともあります。
③ ベンチ入り選手の交代枠と制限
ベンチ入りしたリザーブの選手は、交代要員として試合中にスターティングメンバーと交代することが可能です。
交代枠は5名までと決められており、さらに交代回数も後半で3回までという制限が設けられています。
ハーフタイムや延長戦のインターバル中には、交代回数には含まれずに交代が可能です。
これにより、監督は選手の体力や試合状況に合わせて戦略を立てることができます。
例えば、体力はないけどスピードがあるドリブラーを後半残り15分に投入するとか、足元の技術はないけど背が高くポストプレーが得意なFWをパワープレーで投入する等ですね。
交代枠が限られているため、どのタイミングで交代を行うかが勝敗に大きく影響することも少なくありません。
全国高校サッカー選手権大会のルールを詳しく解説
全国高校サッカー選手権大会でのベンチ入り人数や交代ルールの詳細を以下のとおり解説します。
- ベンチ入りできるスタッフの人数
- 交代要員の登録条件
- 試合中の交代ルールとその制限
① ベンチ入りできるスタッフの人数
全国高校サッカー選手権大会において、ベンチに入れるスタッフの人数は5名までとされています。
監督、アシスタントコーチ、メディカルスタッフなど、チームにとって必要な役割を担うメンバーがベンチに入ります。
ベンチ入りスタッフは、試合中に必要な指示を出したり、選手のケアを行ったりするため、チームのパフォーマンスを支える重要な存在です。
スタッフは試合の流れを観察し、選手の体調や試合状況に応じて的確なサポートを行います。
② 交代要員の登録条件
交代要員として登録できる人数は、リザーブの選手9名までと決められています。
交代要員は、試合ごとにその時の選手のコンディションや試合の戦略によって選ばれます。
また、試合開始前に申請されたリストに基づいて登録されているため、急な変更が必要な場合は事前に対応が必要です。
リザーブの選手は、試合中の戦略に大きく関与するため、監督は交代要員の選出に慎重さが求められます。
1992年:第70回大会の準決勝【帝京vs市立船橋】戦。1点リードされた帝京が、選手交代から後半残り5分も無い中で立て続けに2点奪って逆転勝ちした試合が印象的でした。
③ 試合中の交代ルールとその制限
試合中の交代は、5名まで認められており、交代は3回の機会に限られます。
延長戦に突入した場合には、追加の交代機会が設けられ、交代可能な機会が1回追加されます。
ただし、延長戦で追加された交代枠を超えての交代は認められません。
このような制限があるため、交代のタイミングが試合の鍵を握る場合が多く、監督の戦略が試される場面です。
高校サッカーにおける試合出場の注意点
試合に出場する際に留意するポイントや規則について、以下のとおり解説します。
- ベンチ外選手の取り扱い
- 登録メンバーの交代手続き
- 退場や警告に関するルール
① ベンチ外選手の取り扱い
登録された30人のうちでベンチ外になった10人の選手は、その試合には出場できませんが、次の試合では再度ベンチ入りメンバーに選ばれる可能性があります。
チーム内での選手のコンディションや試合ごとの戦略によって、試合ごとにベンチ入り選手が入れ替わることがあるため、選手全員が常に試合に出場する準備をしている必要があります。
② 登録メンバーの交代手続き
試合前に登録されたメンバーの交代は、試合開始前に正式な手続きを経る必要があります。
特にケガなどの理由で急遽交代が必要な場合は、大会派遣の医師の診断が求められます。
これにより、不測の事態にも迅速に対応できる体制が整っていますが、事前に登録された選手のみが交代要員として認められるため、適切な管理が必要です。
③ 退場や警告に関するルール
試合中に2回の警告を受けた選手や退場を命じられた選手は、次の1試合に出場することができません。
さらに、試合中のファウルや退場などの行為は大会の規律委員会で処置が決定されます。
選手にはフェアプレーが求められ、チーム内でのルール徹底が重要です。
大会期間中に退場や警告が重なって出場停止となるケースもあるため、選手のプレーには注意が必要です。
まとめ:高校サッカーではベンチ入りの人数は20名まで
高校サッカーでは、試合ごとに最大30名の選手が登録され、そのうち20名がベンチ入りできます。
スターティングメンバ―は11名なので、残りの9名がベンチで準備をしておくわけですね。
そして、交代枠は5名までで、後半の交代回数には制限があるため戦略が重要です。
監督の選手起用の見せどころということです。
全国高校サッカー選手権大会では、ベンチ入りできるスタッフは5名まで、また試合中に退場や警告があると出場停止処分が課されることもあります。
毎年ドラマが生まれる冬の選手権:高校サッカー。
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