ドラフト制度はおかしい?職業選択の自由は…制度と問題を解説

ドラフト制度はおかしい?職業選択の自由は…
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プロ野球ファンの間で毎年話題となるドラフト制度。

プロスポーツの中でも、例えばJリーグと比べてプロ野球のドラフトって「さすがに、おかしいんじゃないの?」と疑問に思いますよね。

ドラフト会議によって、選手が希望する球団に入団できなかったり、指名漏れしてしまうことで、最悪プロの道が閉ざされることもあります。

ドラフト制度は公平なように見えて、選手にとっては必ずしもそうではありません。

本記事では、ドラフト制度の歴史や選手が抱える不満、さらには海外との比較を通じて、なぜこの制度が選手のキャリアを左右するのかを掘り下げていきます。

この記事を読むことで、ドラフト制度の本質やその改革の必要性について理解が深まるはずです。ぜひ最後までお読みください。

もくじ

ドラフト制度がおかしいと思われる問題点とその歴史

ドラフト制度は、プロ野球において選手を公平に各球団へ分配することを目的に設けられた制度です。

しかし、過去のドラフト会議もさかのぼってみると、結構な問題点が指摘され続けています。

例えば、ボクたち社会人で言ってみれば、トヨタ自動車に就職したいのに、くじびきで「アナタはダイ●ツね」と決められるようなものです。

※ダイ●ツが悪いということではなくて希望した会社に就職できないという一例です。

はい、以下の内容で深堀りしていくのでチェックしてみましょう。

  • ドラフト制度の導入経緯
  • 主要な改正点とその影響
  • 選手の選択肢を狭めるドラフト制度

① ドラフト制度の導入経緯

1965年、戦力の均衡を図るために日本プロ野球で導入されたドラフト制度は、すべてのチームが平等に優秀な選手を獲得できる仕組みとしてスタートしました​。

それまで、人気球団や資金力のある球団に選手が集中していたことへの対策として考案されたのです。

ノリオ

まぁ確かに一理はありますね。選手だったら年俸も高くてテレビに映る人気球団でプレーしたいのは当然です。

しかし、その導入当初から、選手自身の意向が反映されにくいという声が多くありました。

② 主要な改正点とその影響

ドラフト制度は何度も改正が行われてきましたが、その一つに「逆指名制度」や「自由獲得枠制度」があります​。

選手がある程度自分の希望する球団へ入団することが可能となったということです。

とはいえ、球団側の絶対的な財力による偏りも生じ、結局、選手の自由選択権が制限される問題が改めて浮彫りになりました。

③ 選手の選択肢を狭めるドラフト制度

選手にとって、ドラフト制度はプロへの道を閉ざすこともあります​。

希望する球団に行けなかったり、指名漏れしたりすることで、選手は他の選択肢を模索せざるを得ないのです。

また、選手が進路を海外に向けた場合、NPBに復帰する際には再びドラフトを経なければならないというルールも、選手にとっては厳しい条件となっています​。

プロ野球ドラフト制度における選手の不公平感がアリアリ

ドラフト制度において、選手と球団の間には常に不公平感が存在します。特に、選手が希望する球団に入れない場合、その不満は大きくなります。

以下、実際にドラフト会議で起こった話題をもとに解説します。

  • 巨人志望選手と他球団との摩擦
  • 希望球団とのミスマッチが生む葛藤
  • ドラフト外選手の可能性と問題点

① 巨人志望選手と他球団との摩擦

過去には、巨人を希望する選手が他球団から指名され、入団を拒否した例があります。

特に元木大介選手のケースでは、ダイエーからの1位指名を拒否し、巨人愛を貫いたことが話題となりました​。

その話は、ジャンクスポーツに出演した当事者である元木大介氏と当時ダイエーの監督だった田淵幸一氏が語っていました。

肝心なところは「ピー」で隠されましたが、本木大介氏はダイエーを選択しなかった確固たる理由があったそうです。

ノリオ

田淵幸一氏のコメントも「ピー音」で隠されていましたが、元木氏の本音と真実を知れたようでした。

② 希望球団とのミスマッチが生む葛藤

選手が自ら希望する球団に入団できないことは、多くの選手にとって心理的な負担となります​。

やはりドラフト会議の事件と言えば、江川卓氏が阪神から巨人に入団した【空白の一日】であったり、巨人を熱望していた清原和博氏は西武に指名されて、肝心の巨人はPL学園の盟友:桑田真澄氏を指名した事件などですね。

高校野球などで活躍したとはいえ、しょせんは高校生、ドラフト会議は選手にとって非常にメンタルがすり減らされる場なのかもしれません​。

③ ドラフト外選手の可能性と問題点

また、ドラフトで指名されなかった選手がプロに進むチャンスも少ないのが現状です​。

育成選手としての道もありますが、その枠は限られており、多くの選手がプロの夢を諦めざるを得ません。

この点でも、選手のキャリアパスが狭められていると感じる選手は多いです。

とはいえ、ドラフト育成選手から這い上がったソフトバンクの甲斐拓也選手のような成功例もあるので、結局は選手の「想いの強さと努力」も大事なのでしょう。

海外と比較した日本のドラフト制度の特殊性

日本のドラフト制度は、海外のリーグと比較するといくつかの大きな特徴があります。

  • 海外リーグにおけるドラフトの仕組み
  • NPBドラフト制度の特徴
  • 海外挑戦とドラフト制度の関係

① メジャーリーグのドラフトの仕組み

アメリカのメジャーリーグ(MLB)などでは、ドラフト制度は日本と同様に新しい選手を公平に各球団に分配するために行われています​。

しかし、選手の進路や選択肢の自由度は、日本のプロ野球よりも高く、メジャーとマイナーリーグ間の行き来が頻繁であることから、選手にとっての機会が多いといえるでしょう。

② NPBドラフト制度の特徴

一方、NPB(日本野球機構)のドラフトは、国内外の他リーグとの連携が少なく、選手が自由に移籍するための制度が整っていないことが問題です​。

特に、日本の高校・大学からアメリカのプロ球団へ進む選手は増加していますが、NPB復帰の際には再びドラフトを経なければならず、柔軟なキャリア形成が難しい状況にあります​。

③ 海外挑戦とドラフト制度の関係

田澤ルール】の撤廃など、最近では少しずつ改善が進んでいるものの、依然としてドラフト制度は選手の海外挑戦を難しくしています​。

NPBとしても、より柔軟な選手移籍制度を整えることで、国際的な競争力を高める必要があるでしょう。

田澤ルールとは?

日本のプロ野球のドラフトを辞退してメジャーリーグなどの海外球団と契約した選手は、日本に戻ってから一定の期間(高校卒業選手は2年間、大学卒業選手や社会人出身選手は3年間)NPB球団と契約できないルール。

【Q&A】ドラフト制度ココがおかしいよ!

  • ドラフトって職業選択の自由にならないんじゃ?
  • ドラフト会議は憲法違反じゃないの?
  • ドラフト制度の問題点

ネット上で何かと話題になるドラフト会議の【Q&A】を見ていきましょう。

ドラフトって職業選択の自由にならないんじゃ?

【職業選択の自由】の【職業】の定義の考え方によると専門家は言っています。

冒頭では自動車業界で希望のトヨタに入社できず、くじびきでダイ●ツに配属された…と説明しました。

それでは日本野球機構を1つの会社として考えてみると、東京支店(野球でいうところの巨人)希望なのに、広島支店(野球でいうところのカープ)に配属されてしまった、ということです。

こう考えると、ドラフト会議は一般企業となんら変わりのない話になってしまいますよね。

ドラフト会議は憲法違反じゃないの?

憲法は、国家権力の濫用から国民の自由を保護するためのものです。

ドラフト会議そのものは国が職業選択の自由を制約したものではないですので、ドラフト会議が憲法に直接違反するわけではありません。

また、上記の職業選択の自由も憲法もそうですが、例えば医師免許を持っていない人が「なぜ俺が外科医になれないんだ!!」と叫ぶ人が、なぜ医者になれないのか?それは職業選択の自由に反しないのか、と考えてみると面白いですね。

ドラフト制度の問題点

ぶっちゃけドラフト制度の問題点は、選手本人の運命・将来を球団側の他人がくじびきすることです。

であれば、「ドラフト候補の選手自身がくじを引けば、まだ問題ないのでは?」とファンの間でもしばしば話題になります。

ノリオ

自分でくじを引いた結果なら納得する…とは一概に言えませんが

まとめ:ドラフト制度はおかしい…賛否両論アリ

プロ野球のドラフト制度は、戦力の均衡を目的に設けられたものですが、選手の選択肢を狭める一面があります。

特に希望球団に入団できない場合や、指名漏れするケースでは、選手のキャリアが大きく左右されてしまいます。

また、海外リーグと比較しても、日本のドラフト制度は柔軟性に欠ける部分が多く、選手にとって不公平感が強いのが現状です。

今後のプロ野球界がさらに発展するためには、より選手の意向を尊重し、国際的なキャリア形成を支援するような制度改革が必要でしょう。

今後のドラフト制度の変革に注目していきたいですね。

ドラフト制度はおかしい?職業選択の自由は…

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