ドグソ(DOGSO)はいつから?今さら聞けないルール改正を徹底解説!

ドグソ(DOGSO)はいつから?
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サッカーの試合中、ゴールが確実と思われた場面で選手が意図的に反則をしてチャンスを潰す…そんなシーンを見たことがある方も多いのではないでしょうか。

いわゆる「決定機の故意的な阻止」対策として定められたのが「DOGSO(ドグソ)」です。

実はこのルール、導入されたのはつい最近の話ではありません。

サッカーを長年見ているファンでも「ドグソっていつから出てきたんだぁ?」とイマイチ知らない方も多いです。

本記事では、ドグソの起源から現在の運用までを詳しく解説し、ルールの背景や変更点、VARとの関係性などをわかりやすく整理していきます。

この記事を読めば、ドグソを知らないサッカーファンに説明できるようになれるはずです。

もくじ

ドグソはいつから導入された?歴史をわかりやすく解説

ドグソはいつから導入されたのかと聞かれると、1990年イタリアW杯がきっかけとなり、日本では2018年から競技規則に記載され導入となりました。

それでは、以下のとおり更に深堀りして、ドグソをわかりやすく解説していきます。

  • ドグソとは?正式名称は?何の略語?
  • 1990年イタリアW杯での導入経緯
  • 2007年に「決定的な阻止」が項目として独立
  • 2018年から日本の競技規則にも正式記載
  • VAR導入でDOGSOがさらに注目される理由

①ドグソとは?正式名称は?何の略語?

ドグソ(DOGSO)とは、「Denying an Obvious Goal-Scoring Opportunity」の略語です。

  • D:Denting → 阻止する
  • O:Obvious → 決定的な
  • G:Goal → ゴール 
  • S:Scoring → 得点する
  • O:Opportunity → 機会

日本語では「決定的な得点機会の阻止」という意味になります。

「DOGSO」というルールは、主にディフェンスの選手が意図的に相手チームの得点チャンスを妨害したときに適用されます。

試合中の大きな得点チャンスがファウルで潰された場面などで発動される【DOGSO】

審判がDOGSOと宣言すれば、原則レッドカードで退場となってしまいます…。

最近はJリーグやW杯の中継で耳にすることも増えてきましたね。

ノリオ

ちょっとした接触プレーに見えても、「ドグソだ!」と解説者が言うとドキッとしちゃうんですよね~。

②1990年イタリアW杯での導入経緯

DOGSOのルールが誕生したのは、1990年のイタリアワールドカップです。

当時、守備側の選手が得点を阻止するために、わざとファウルをするプロフェッショナル・ファウルが目立ち始めていました。

サッカーは得点が少ない競技ですから、こうした意図的な妨害は試合の魅力を大きく損ねます。

そこでFIFAは競技規則を改正し、「明らかに得点をあげられるような状況でのファウルは退場にする」と明記しました。

このルールによって、サッカーはよりフェアなスポーツとして洗練されていくことになります。

ノリオ

1990年W杯イタリア大会は、西ドイツが優勝したんですけど、この頃はまだ西ドイツだったんです。ベルリンの壁崩壊が1989年11月9日で、歴史的なニュースにビックリでした。

③2007年に「決定的な阻止」が項目として独立

ルールとして定着したDOGSOですが、2007年には競技規則内で独立項目として明記されました。

それまでは他のルールに付随する形で扱われていました。

しかし、あまりに酷いプレーに対しては、やはりルール化しないとダメだろうと、正式に判断基準の対象になったのです。

この変更によって、審判や解説者が「DOGSO」をルール用語として使用する機会も格段に増えました。

つまり、DOGSOは2007年を境に“表舞台”に出てきたともいえますね。

④2018年から日本の競技規則にも正式記載

現在では、日本サッカー界でも【DOGSO(ドグソ)】をよく耳にします。

その大きな転換点となったのが、2018年のルール改正です。

この年、日本サッカー協会が発行する競技規則において、初めて【DOGSO】という略称が正式に記載されるようになりました。

それ以前は、「決定的な得点機会の阻止」と日本語で説明されるのみで、一般的に略語として用いられることは多くありませんでした。

しかし近年、特にVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の導入により、審判の判定がよりシステマチックかつ明確になりました。

【DOGSO】という略語もその場で使われることが増加しています。

実際に、審判が他の審判員や選手に向けて【DOGSO】と口にする場面も見られるようになりましたよね。

ドクソをはじめとする、国際基準に則ったルール用語の浸透が、日本国内のサッカー文化にも確実に影響を与えてきています。

⑤VAR導入でDOGSOがさらに注目される理由

**2018年のロシアW杯から本格導入されたVAR(ビデオアシスタントレフェリー)**によって、DOGSOの判定はさらに注目を集めるようになりました。

これまでは審判の“目と瞬間的な判断”だけに頼っていたDOGSOの適用が、映像を使って正確に確認できるようになったのです。

つまり、「あのファウルはDOGSOだったのか?」をファンや解説者も、リプレイで議論できるようになりました。

VAR導入後は、より厳密で公正な判定が求められるようになりました。

DOGSOのエグさというか、選手にとっては、かなり精神的にクるルールです。

「VARでDOGSO判定」なんて聞くと、試合が一気に緊迫しますよね〜!

ドグソの判定基準とスパ(SPA)との違い

ドグソの判定基準と、よく混同されがちなSPA(スパ)との違いについて、詳しく見ていきましょう。

  • 適用される4つの要件とは?
  • DOGSOとSPAの違いを整理
  • 退場になるかの判断ポイント
  • 映像判定(VAR)との関連性
  • ドクソで出場停止?三重罰との関係とは?

①適用される4つの要件とは?

要件内容
要件①反則とゴールとの距離が近い
要件②プレー全体が相手ゴールに向かっている
要件③他の守備選手がカバーできない
要件④攻撃側がボールをキープまたは有利な立場である

この4つのどれか1つでも当てはまらなければ、DOGSOは適用されません。

これらの要素が揃って初めて、「決定的な得点機会」とみなされ、DOGSOが適用されます。

いずれか一つでも欠けていれば、通常のファウルとして処理される場合もあります。

VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の導入以降、これらの条件がより精密に確認されるようになりました。

ちなみにこの要件って、見てる側が意識するだけでも、試合がめちゃくちゃ面白くなりますよ!

②DOGSOとSPAの違いを整理

DOGSOに似た言葉として、【SPA(スパ)=Stopping a Promising Attack(有望な攻撃の阻止)】があります。

両者の違いは明確です。

意味結果
DOGSO決定的な得点機会の阻止原則レッドカード(退場)
SPA有望な攻撃の阻止原則イエローカード(警告)

DOGSOの要件をすべて満たさないが、そこそこチャンスだった場合にはSPAとして扱われるんですね。

「ちょっと惜しい」くらいの攻撃だったら、SPAって感じですね〜。

③退場になるかの判断ポイント

DOGSOによって退場になるのか警告で済むのかは、状況によって異なります。

特にペナルティーエリア内で起きた場合は要注意です。

  • ボールにプレーしようとした結果のファウル:イエローカードで済む場合あり
  • 明らかに意図的なハンド、ホールディング、プッシング:レッドカード

この違いを理解しておくと、「え、なんでイエローなの?」という疑問もすぐ解決できます。

VARで見直して、審判がイエローに変更する場面もありますからね~。

④映像判定(VAR)との関連性

VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)は、ドグソのような微妙なプレーの判定には必要不可欠となっています。

特に、ファウルの起点や選手の位置関係、ボールの方向などを高精度に確認できることで、審判の判断を後押しする存在となりました。

選手や観客も「なぜ退場になったのか」「なぜイエローで済んだのか」といった部分をより正確に理解できるようになったのです。

一方で、「VARが介入しすぎてテンポが悪くなる」という意見もあったりして、AIや映像技術については、これからの将来にも議論が続くと言えます。

ノリオ

究極、審判や線審はいなくなって、すべてAIで判断されるとか…。今はピンと来ませんが、あり得なくもない…かもしれませんね。

⑤ドクソで出場停止?三重罰との関係とは?

かつてDOGSOが適用されると、次の3つのペナルティーがすべて課されていました。

ペナルティー内容説明
PKペナルティーエリア内での反則なら必須
退場DOGSOの条件を満たす場合
出場停止通常、次の試合は出場不可

以前は、DOGSOが成立した場合、原則として「レッドカード+PK+出場停止」という重い罰則、いわゆる「三重罰」が科されていました。

しかし、「過度な処分である」との声を受け、2016年にFIFAが規則を一部緩和しました。

具体的には、「ボールをプレーしようとする意図があった反則」については、条件によって警告(イエローカード)に軽減されるケースもあります。

これにより、守備側選手にとってもフェアな判断が下されやすくなり、試合のバランスが保たれるようになりました。

ただし、明らかな手や身体の使用など、意図的かつ不正な阻止であると判定されれば、従来どおり退場処分が下されます。

状況によって判断が分かれるため、試合ごとに異なるケースを見るのも観戦の楽しみの一つです。

ノリオ

こういうところ、ちゃんと知ってるとサッカー通って感じが出せますね。

まとめ:ドグソはいつから?→1990年のイタリアW杯から

ドグソ(DOGSO)は、「決定的な得点機会の阻止」という重大な反則に対して適用されるサッカーのルールです。

その起源は1990年のイタリアW杯にさかのぼり、プロフェッショナル・ファウルの横行を受けて競技規則に導入されました。

2007年には独立した項目として整理され、2018年からは日本の競技規則でも正式に用語として登場しています。

適用には4つの厳格な条件があり、すべてを満たすと基本的にレッドカード、つまり退場処分が科されます。

VARの導入によってDOGSOの判定はさらに正確になり、ファンや解説者も判断材料を共有しやすくなりました。

一方で、三重罰と呼ばれる過度な懲戒への見直しも進められ、現在は条件に応じて警告に軽減される場合もあります。

この記事でインプットしたら、ドグソを知らないサッカーファンに説明できるようにアウトプットしてくださいね!

ドグソ(DOGSO)はいつから?

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