高校野球はサングラス禁止じゃない?実は許可制で使える真実を深堀り解説

高校野球はサングラス禁止じゃない?
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高校野球では、強い日差しの中でプレーするにもかかわらず、サングラスを着用する選手はほとんど見かけません。

しかし、サングラス着用は禁止されているわけではなく、サングラスの着用が許可制になっています。

事前に主催者や審判に許可をもらえばサングラスの着用はオッケーなのです。

もっと言ってしまえば、ここ数年では選手の健康を考慮し、サングラスの使用を推奨すべきだという声も上がっています。

本記事では、高校野球におけるサングラスの規則やルールの背景などを深堀して解説しています。

ぜひ、今回の機会をきっかけに高校野球の雑学・知識を身に付けていきましょう。

もくじ

高校野球ではサングラス禁止ではなく許可制で着用オッケー

繰り返しになりますが、高校野球の試合でのサングラスの使用は許可制で認められています。

ただし、どの選手でも自由に着用できるわけではなく、事前に主催者や審判員に許可を得る必要があります。

また、きちんと規定が決まっており、どんなサングラスでもオッケーというわけではありません。

ここから、以下のとおりの内容で深堀して解説していきます。

  • サングラスの許可のもらい方
  • サングラス禁止の背景と理由
  • サングラスが許可される条件
  • プロ野球との違いは?

①サングラス許可のもらい方

サングラス着用の許可のもらい方は、試合開始前のメンバー交換時に、選手がサングラスを使用する可能性があることを主催者や審判員に伝えます。

許可が出れば着用が可能となりますが、高校野球の場合、サングラスはただのファッションではありません。

主に視力や紫外線から保護であったり、日光で守備がしづらいなどの理由により使用が許可されます。

言うまでもありませんが、西部警察の大門圭介(渡哲也氏)のティアドロップサングラスは認められません。

②サングラス禁止の背景と理由

野球でサングラスが一般的に高校で着用されない理由の一つとして「爽やかな青春スポーツであり高校球児は健全である」というイメージが強いことが挙げられます。

そもそも高校野球で甲子園に出場してくる強豪校のほとんどが「坊主」です。

坊主頭でサングラス…ということもありますが、そもそも坊主の理由は高校野球が始まった戦前からの名残とも言われています。

また、一部の偏見かもしれませんが昭和世代の指導者や関係者には【サングラス=不良】という固定観念が根強く残っていることも理由の一つかもしれません。

同じ高校生でもスクールウォーズの水原亮(小沢仁志氏)のサングラスはエグいですよね。

ノリオ

当時ボクは小学校6年生でしたが、水原を見て小便チビりそうになりました。

③サングラスが許可される条件

サングラスを許可される条件は、禁止「眩しいから」ではなく、目に関する健康上の理由やとんでもない紫外線の影響がある場合です。

サングラスのデザインやフレームの色、レンズの仕様にも厳しい規定があります。

また、反射しないレンズが使用されることが条件とされており、派手なサングラスや反射の強いレンズは認められていません。

サングラスを使用する可能性のある時は、試合前(メンバー交換時)に主催者・審判員に申し出て許可を得たものの使用を認めることとする。

・メガネ枠はブラック、ネイビーまたはグレー(ホワイトは不可)とし、メーカー名はメガネ枠の本来の幅以内とする。

グラスの眉間部分へのメーカー名もメガネ枠の本来の幅以内とする。なお、メーカー名はメガネ枠と同色とする。また、著しく反射するレンズのサングラスの使用は認めない。

引用:公益財団法人日本高等学校野球連盟

④プロ野球との違いは?

プロ野球ではサングラスの着用が一般的であり、多くの選手が昼間の試合や晴天時に着用しています。

また、紫外線を遮断することとは別に、中日ドラゴンズの山井選手は乱視用のサングラスを着用されていました。

ただここ最近のプロ野球では、サングラスよりもファッション性を重視した【アイブラック】をペイントしている選手も目立ちます。

アイブラックに関しては、こちらの記事をお読みください。

サングラスを着用した高校野球選手の事例

サングラスの許可制が存在するとはいえ、実際に許可を得てサングラスを着用している高校野球選手の例は少ないです。

ここでは、実際にサングラスをしてプレーした高校球児の例に深堀していきます。

  • 高校野球でサングラスはいつから認められたの?
  • 許可を受けた選手たちの事例
  • 健康上の理由でサングラスが必要な場合
  • 高校野球で認可されるサングラス

高校野球でサングラスはいつから認められたの?

高校野球で正式ルールでサングラスが認められたのは、2010年(平成22年)3月3日です。

一定の条件をクリアした選手に限られますが、日本高等学校野球連盟の修正版通達ではじめてサングラスが認められました。

ちなみに2010年の夏の甲子園は、沖縄県代表:興南が神奈川県代表:東海大相模を13-1で勝利し、見事優勝しましたね。

ノリオ

アナタは未だ甲子園で優勝していない都道府県を知っていますか?

もし興味があれば、こちらの記事もご覧くださいね。

許可を受けた高校球児たちの事例

過去の大会で、紫外線の影響を受けやすい目の病気を持つ選手が、事前に許可を得てサングラスを着用して試合に臨んだ例があります。

第90回選抜高校野球大会「春のセンバツ」にて、21世紀枠で伊万里高校が出場しました。

その伊万里高校の捕手として注目されたのが梶山勇人選手です。彼は、右目に「翼状片」という病気を抱えていました。

この翼状片は、紫外線を長時間浴びることによって視力が低下する病気なのです。

甲子園は強い日差しもさることながら、グラウンドからの照り返しもあって、目にとっては厳しい環境なのです。

そこで、梶山勇人選手は目を守るために、事前に審判からの許可を得てサングラスを着用してプレーに臨みました。

サングラスを着用した高校球児

選手名高校名サングラス着用理由
梶山勇人選手伊万里(佐賀)翼状片
綾原創太選手智辯和歌山(和歌山)目の周辺骨折後遺症による
光調節の不具合
井川翔選手滋賀学園(滋賀)目のアレルギー

健康上の理由でサングラスが必要な場合

紫外線による目の影響は深刻で、特に水晶体が白く濁る【白内障】は長時間の紫外線の影響で発症する可能性があると言われています。

紫外線が水晶体のタンパク質を傷つけた結果、白く濁ってしまうということです。

選手たちの眼球予防という観点でも、もう少し許可制を柔軟にしてほしいものです。

高校野球で認可されるサングラス

繰り返しますが、いくら選手の目を守る機能があるサングラスであっても、過剰な装飾やファッション性はNGです。

見た目もありますが、ボールを目で追うために視界を遮るようなフレームのサングラスでは、かえって危険だからです。

下記のサングラスは、高校野球のルールに対応した商品ですので、ぜひチェックしてみてください。

まとめ:高校野球ではサングラス禁止ではくて許可すれば着用オッケー

高校野球において、サングラスの使用は禁止されているわけではなく、許可制となっています。

そのため、選手は事前に主催者や審判からの許可を得ることで紫外線から目を守る目的でサングラスを使用することができます。

プロ野球やメジャーリーグと比べると、どうしても日本の高校野球はサングラスをする選手は少ないです。

おそらくというか、アナタも想像できると思いますが、日本の高校野球ではちょっと髪が長いと「坊主じゃないのは高校球児っぽくない」と言われます。

ですので、高校球児がサングラスをしていると批判されるかもしれないと、選手たちは躊躇することがあるかもしれませんね。

とはいえ、ここ数年の炎天下での試合は、選手の目の安全のために積極的にサングラスの使用を推奨すべきだという意見の方が大きいです。

見てくれやイメージも大事かもしれませんが、もっと大事なのは選手たちの身体と将来です。

ぜひ高校野球では、サングラスの使用に対してもっと柔軟な対応をしてもらいたいですね。

高校野球はサングラス禁止じゃない?

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